終末・2020年

年内の仕事を終わらせたり、今年の頭に会ったきり会えずにいた人に会ったり、あとは部屋の片付けと冷蔵庫の掃除を終わらせてしまえばまた1年が終わりだ。

今年の年末年始の帰省は感染症の流行もあって取りやめた。母がお節を作って送ってくれるらしい。年末年始の混み合う配送網をくぐりぬけて無事届いてくれるように願う。ここ数年は実家に帰っても私が正月の準備をほとんど行っていたので一人暮らしでも再現できると思っている。インターネットのおかげで「おせちがそれほどおいしいとは思わない」という声を見ることができるようになったが、私はそれでもおせちが比較的おいしい食べ物だと思うタイプの人間で、母が送ってくれたおせちをきっと律儀にきれいに並べて食べるのだろう。雑煮だけは自分で作ったことがなかったが難しいこともなかろう。母がいつも作る味噌仕立てのものではなく今年は東京風の醤油味のものにしてみたいと思う。雑煮で自分の自立を知る。

明日から東京は寒波襲来とのことで、冷えた透き通った冬の空気に出汁と石油ストーブの匂いが馴染む正月の日が待ち遠しい。

一年の反省なり抱負なりはまたの機会に書くこととして。