2020(バレンタイン)チョコレート振り返り

バレンタインだからチョコレートを買うわけじゃないが、やはりそれにかこつけて今年もたくさん食べたので記録に残しておく。

エス・コヤマ チョコロジー2019

「エスコヤマ チョコロジー」の画像検索結果

女性の人生をイメージしたチョコレート四種類。食べる順番も決まっていておもしろい。確かに四種のチョコレートが一本の線でつながっていくのがわかる。パプリカとフランボワーズといった味の組み合わせがおもしろくて、次のNakamura Chocolateと同じく、日本人ショコラティエもなかなかがんばっとるんやなあ(上目線)と感じた。

(ただ別の話なんだけど女性像を味にするってかなり気色悪いなとも思ってしまった…私がもしショタをイメージしたチョコレートをなめ転がしてたらキモいでしょ。まあこういうところにいちいちいらいらしてしまうから言葉狩りだの表現の自由狩りだなんだと言われてしまうのですが…)

Nakamura Chocolate オーストラリアンセレクション

「nakamura chocolate オーストラリアンセレクション」の画像検索結果

見た目がかなりかわいいのがいい。フランス系のチョコレートってどうしても見た目はシンプルになる印象があるが、サダハルアオキ以外にも華やかなチョコレートを探してる人にはおすすめ。どこかのパティシエが「チョコレートは二回か三回か噛んだあと、あとは舌の上で余韻を楽しむ」というような食べ方を指南していたけどその意味ではここのチョコレートはコーティングが厚め&硬めなものが多いのもあって「噛んで」楽しむものだった。プラムと栗、みたいな愉快な味もあって好きな作りだった。わけあって賞味期限を過ぎたものをいくつか食べることになってしまったんだけど繊細だからか香りがすでに飛んでしまっていた。来年も食べたい。

キャラメルパリ ヌガティーン ひまわりの種

カラックロック ノワール(1箱)

今年一番印象に残ったチョコレートのひとつ。ひまわりの種のプラリネを薄く形作って、それをダークチョコレートでコーティングしたもの。プラリネのかりっとした食感、キャラメリゼの甘さと融和するチョコレート。カジュアルなんだけど味はクオリティが高いのが罪深い。枚数も多いのでみんなでわいわい食べるのにちょうど良さそう。

ジャンシャルルロシュー フルーツタブレット

サロン・デュ・ショコラでいちごのフルーツタブレットを取り扱っていたのでまっさきに買ったが、こんなにおいしいものだったとは!いちごとチョコレートの組み合わせって、昔から「チョコレートを先に食べるとフルーツがすっぱくなるからね」と母に言われてきたせいかどうしても身構えるのだが、ここのフルーツタブレットはいちごの甘さとチョコレートの甘さがぱちっとはまるから嫌なところが一つもない。惜しいのは消費期限がほぼ一日とかなり短いところで、無視して四日くらいすぎてからも大事にちまちま食べていたわけだけどそこまでくるとさすがにいちごの酸味が尖ってきてチョコレートとは相容れないものになってしまっていた。とにかくおいしいので何枚でも食べたい。

 

公式の画像が見つからないのであとは文字だけ。ショコ・オ・キャレショコラアソートプラリネ、立方体の見た目がかわいらしく、しかもプラリネが九種類九個も入っているのでテンションあがる。プラリネといえばサダハルアオキを勧められたことがある。個人的にはアラン・デュカスのプラリネが味が濃くて好き。

フランク・ケストナータブレットロレーヌはミラベルのジュレとヘーゼルナッツのプラリネの組み合わせのタブレット。ジュレとプラリネが入っているし極めつけに薄くコーティングがしてあるのでボンボンのような構成。ミラベルの酸味、ヘーゼルナッツの香ばしさ、コーティングの薄さ、と楽しめてこれも結構好きなチョコレートだった。コーティングが細かく割れるのでタブレットとしては食べづらかったが…。

八幡礒五郎スパイスチョコレートもよかった。山椒と紫蘇を買ったが、山椒はミルクチョコレートをなめているとなじみ深い山椒の香りと刺激が舌と鼻を通る。紫蘇はチョコレートの中の酸味の延長線が紫蘇の甘みと酸味につながっていく体験がおもしろかった。

はじめてパトリック・ロジェのチョコレートを食べたけど、そもそものカカオの味わいが他のブランドとは大きく異るほど強い(香りも強い)、根強いファンがいるのも理解できる。

余談だが、今年のサロン・デュ・ショコラはサブレ系のチョコレートが多かったように見えた。サブレをチョコレートでコーティングしたもの。私が行った時間帯ではほとんど売り切れていたので買えなかったが、さぞかしおいしいものだったんだろうな。安い買い物じゃないのに毎年毎年新しい味に出会えるからチョコレートはやめられないね。チョコレートはお腹もいっぱいにならないし酔いもしないから他の美食趣味に比べて気軽な気さえする。