少子化ローション

労働が長時間すぎる!!!!!!
自分でも信じられないけど、まあそういう業界だとは思ってはいたものの、自分の興味でもなくまた同時に世界のためでもない仕事を毎日終電まで繰り返していたらあっというまに精神がバグってしまった。しかしボスなんかは別に興味でも自分の世界のためでもなかろうのに私以上に働いており、まあ彼ら彼女らには自分の家族という世界があるのかもしれないが、単純にすごすぎると、ボスたちからは遠い安全地帯で感銘を受けている。
日々の長時間労働で何が変わったかって、性欲が減った。おいまたそういう話かい?!と思われるかもしれないがそういう話なのだ。このブログにもちょいちょい登場していたスーパーちんぽと、かれこれ二年近く付き合って(≠交際して)いるわけだが、まず12月クリスマスに会う予定だったのは私がとにかく「一人の時間」が必要になりキャンセルになった。キャンセルになったところで私に雌特有の「男が離れてしまうかも」というような焦りはあまり生じず(セフレに毛が生えたようなものだからそんなものか)、とにかく長時間労働に盗られ続ける自我を必死で組み上げその中を好きなもので満たした。
ムラムラするからセフレがいるってよりも、セフレがいるからムラムラする、になったのはいつからでせうね?まあはじめからそうだったのかもしれないけど1月の中旬にはそういうことでようやく会いましょうかと相成り会ったのだった。が、セフレのちんぽが入らない。夫のちんぽが入らないのも大変だがセフレのちんぽが入らないのも一大事だ。ムラムラはします、正確にいえばちんぽも入りますが動くと痛い。正確に言えば痛いというよりもなんか無理なのだ。たぶんそれなりに濡れてはいたんでしょうが、なんか、中の弾力が死滅しており肌年齢だったらかなり実年齢と乖離しているだろうと思われる感じがするのだ。動くと痛い。なにもかも合致していないような感覚で残るのはただ摩擦のひりつきだけだった。 しかもクソ笑えることに、セックス中に号泣した。痛いわけでも虚しいわけでもなくおそらくこういうのはホルモン系のエラーと相場は決まっているがとにかく涙が止まらず頭の中身が歪むのである。電気は消していたので向こうには気づかれなかった…とは思うが心の中で、私は日下部まろんかよ、、と嗤うことでひたすら自分の安寧を保とうとしていた。
そりゃね、国よ、経団連よ、これじゃ少子化は進みますわ。恋する時間も愛する時間もなければまんこが潤う時間もなく、働く女に残されるのはまんこの痛みと自分がセックスできないことの敗北感よ。ローションを使い潤えども満たされず、性交というのはまったく濡れ非濡れの問題ではなく心の余裕の問題なのだなあ。とはいうものの濡れれば救われるのではないかという愚かな人間たちの浅はかな必死さを捨て切ることもまたできず、しかし市販のローションは部屋に置いておくにはダサすぎるし、テンガさん、イロハもいいけど部屋に置いとけるローション、どうっすか。このうら悲しき、人がついに労働に疎外を超えて殺される二十一世紀という時代に。この記事としては少子化対策ローションみたいなものを売ったらどうですかってオチにしようと思ってたんだけど通勤途中のテンションではそんな冗談を飛ばす余裕すらなく、とりあえず私にセックスに余裕を持てるだけの余裕もください。